2009-01-01から1年間の記事一覧

 大逆事件シンポジウム開催のお知らせ

大逆事件シンポジウム開催のお知らせ」専修大学今村法律研究室主催趣 旨:大逆事件から100年を迎えて、この事件の歴史的な意味を再検討する シンポジウムのタイトル:『大逆事件と知識人』 日 時:2010年2月6日 12時開場 13時より開演 場 所:…

オランダにおける緩和的鎮静と安楽死

ペーター・タック、甲斐克則編訳 『オランダ医事刑法の展開』(慶應義塾大学出版会、2009)より 「オランダにおける安楽死議論の展開」 「オランダにおける緩和的鎮静と安楽死」 「オランダの要請に基づく生命終結及び自殺幇助法採択から5年を経て」を…

 小島一郎に再会

裁判のために、前橋に行く新幹線の車中 トランヴェール、2009.12 小島一郎が紹介されていた。 「ひたすら静謐に北を撮る」

須田医師の医道審に向けての署名のお願い

須田医師の医道審に向けての署名のお願い さる、12月7日、最高裁は、須田医師に対して殺人罪を確定させました。 上告審代理人としましては、『殺人罪に問われた医師』(現代人文社、2008)で記載した上告趣意書に対して、正面から法律論を展開してい…

証拠の開示勧告

証拠の開示勧告: 狭山事件の再審の弾みとなることを期待する 12月16日、東京高裁、門野博裁判長 捜査メモや犯行の目撃情報の証拠を開示するよう勧告したという。 勧告対象は、石川さんを取り調べた捜査官のメモや、備忘録、筆跡鑑定のために書いた、脅迫…

稀代の愚行

稀代の愚行 川崎協同病院事件最高裁判所決定について、 上告審訴訟代理人の矢澤は、プログで「司法の劣化」と表現し、 『殺人罪に問われた医師』(現代人文社、2008)では、『愚かな国』と記した。 この度、「週間新潮」(12月24日号)で 臨床医里見…

 『ワイン法』を読む。

『ワイン法』を読む。 早稲田大学名簿提供事件で団長を務められた山本博弁護士。 ついに、ワインやシャンパンから、『ワイン法』を出版された。 『世界のワイン法』山本博外著(日本評論社、2009) また、EUとフランスのワイン法を読んだだけ。 今後は、…

死刑廃止の根源 EU諸国が死刑廃止を決断した根源的な背景を尋ねている。 2冊の書籍を覗いて見た。 1)『絞首刑』アーサー・ケストラー著(西村克彦訳) (青林書院、1959) 序文より、 「断頭台というのは、単に人殺しの機械というだけのものではなく…

川崎協同病院医師殺人事件上告審決定を批判する

最高裁を打つ 須田医師は、無罪であるべきだ。 川崎協同病院に勤務していた須田セツ子医師。 2009年12月7日、殺人罪に係る控訴審判決に対する上告棄却(甲斐睦夫裁判長、第三小法廷裁判官全員一致)。 理不尽な判決。 理由は、以下のとおり。 上告審…

死刑の廃止に向けて

死刑の廃止に向けて 数冊の本を紹介。 辺見庸『愛と痛み』(毎日新聞社、2008) 自己陶酔の感あり 立ち後れている、わが国の生命倫理 加賀乙彦『ゼロ番区の囚人』(ちくま文庫) 医官としての経験が、このような作品に結実する その才覚と見据えた志向 …

高知白バイ・スクールバス捏造事件

高知白バイ・スクールバス捏造事件 高知地方裁判所平成21年(ワ)第122号 国家賠償請求事件の 代理人の1人に就任した。 裁判所は、国賠請求の前に再審請求をという疑問を提示した。 さて、日本自動車事故解析研究所の石川和夫所長の意見書を読み進めて…

フィリップ・ブルサール ダニエル・ラン 今枝由郎訳 『とらわれのチベットの少女』 ((株)トランスビュー、2002年)を読む 抑圧されるチベタン ガワン・サンドラがダプチにいた。 思い出したことがある。Lhassaを訪問したときに 鳥葬に関心があったの…

津軽と小島一郎

写真家沢田教一の写真集を見た。 『ベトナム戦争』(クレセント出版、1989) あの、 『泥まみれの死』(講談社、1981) そして、 『サワダ』(クレセント出版、1990) そして、知った。 サワダが小島写真機店に勤めていたことを。 青森県立美術…

憲法21条訴訟(意見陳述)

意見陳述書 2009年11月30日東京地方裁判所民事33部 御中 弁護団長 矢澤磤治 本件訴訟の意義については、今年の2月23日の期日で意見を申し上げました。今一度申し上げますと、本件訴訟では、司法が日本国憲法の下で基本的人権、とりわけ表現の自…

 福岡事件(一回忌法要と学生による劇)

福岡事件 2009年11月21日 専修大学神田校舎 法廷教室 今村法律研究室も後援して 家長登室長の挨拶 石井健治郎 一回忌法要 福岡事件のビデオ 金子さんの横笛 関東学院大学学生による劇 鎌田慧さんのお話 古川龍樹さんのお話 フリートーキングも盛り上…

ポル・ポト派の特別法廷

ポル・ポト派特別法廷 細川美智子・井川一久『カンボジアの戦慄』 を読んでしばらく、ポル・ポト・伝、派、政権を見つめる。 尾崎陞監修『ポル・ポト英検の犯罪』 (新日本出版社、1980)に続いて デービット・P・チャンドラー 『ポル・ポト伝』(めこ…

『カンボジアの戦慄』

『カンボジアの戦慄』を読む。 「キリング・フィールド」の続き ポル・ポトの虐殺の有り様を、 細川美智子・井上一久 『カンボジアの戦慄』(朝日新聞社、1980)で知る。 細川さんと息子さん。 よく生きていたものだ。 これに関連して、 バオ・ニン(井…

幸徳秋水の死刑廃止論

幸徳秋水の死刑廃止論 当職は、第二東京弁護士会の人権擁護委員刑部会に所属している。部会長の小川原優之、田鎖麻衣子弁護士らが精力的に活動されており、その活動の一端は、『死刑100年と裁判員制度』(インパクト出版、2009)に掲載されている。そして…

水俣

水俣の写真集を三冊入手した。 ・ユージン スミス「水俣」 『アサヒカメラ』(1972 oct.) 「胎児の時から犯されたわが子を抱いて 風呂に入っている母親の姿こそ、 私がこれまでに表現しえたところの、 汚染に対するこの上のなく強い呪いであり、 生命の持…

キリング・フィールド

東洋大学大学院法学研究所の「仏法」の講義内容 前期は、国際刑事裁判所(Cour pénal internationale) 後期は、カンボジア特別裁判所(Tribunal spécial pour le Cambodge) 「ほぼ4年間の恐怖、クメールルージュの集団殺戮は、国民人口4分の1である、2…

金寿煥枢機卿の死と尊厳死

中央日報より 金寿煥枢機卿の死、尊厳死論争に影響及ぼすか 関連タグ 金寿煥 「無意味な延命治療は問題」 金寿煥(キム・スファン)枢機卿の善終(罪のない状態で死去すること)は、尊厳死論争に肯定的な影響を及ぼすのではないかとみられている。 金枢機卿…

歴史的景観の保全と司法救済

国立判決の射程が、景観利益の侵害を理由とする差止請求まで認めるものであるか。 景観利益の司法救済の拡張 朝日新聞2009年10月2日「景観利益広がるか」「開発自重 欧州の潮流」 「崖の上のポニョ」 景勝地「鞆の浦」(福山市) 広島地裁、埋め立て…

福岡事件の寸劇と鎌田慧の講演

福岡事件の寸劇と鎌田慧の講演のご案内 2009年11月21日(土) 福岡事件キャンペーンin東京 『 叫びたし 寒満月の 割れるほど ― 福岡事件の真実を明らかに ― 』 2009月11月21日(土) 時間:12:30開場 13:30開演〜16:30 場所:専修大学神田キャン…

韓国の大法院が「尊厳死」を認める判決

気になっていた、韓国の動向 2009年5月22日 大法院が「尊厳死」を認める判決。 植物状態の患者 家族の同意 延命治療の中断、など 私が上告審を担当した、川崎協同病院事件で わが国の最高裁は、須田医師に対して、 どのような判断を下すのであろうか…

水原華城への訪問

念願の水原華城を訪問した。 しかし、雷鳴と豪雨のお迎え。 列車も動かず。 雨の中を散策した。 全体のコースの3分の1だけ。 華虹門と長安門を御覧あれ。 http://www.kampoo.com/jp/travel/wh-swhs.htm

JR東労組の記事を巡り、「週刊現代」側に、550万円賠償命令

JR東労組の記事を巡り、「週刊現代」側に、550万円賠償命令 2006年10月19日提訴の損害賠償請求事件 原告:松嵜明 被告:(株)講談社、西岡研介 原告代理人、前田知克(団長)、後藤昌次郎、矢澤磤治、矢可部一甫、渡辺千古 東京地裁民事13部合…

 冤罪はいつまでつづくのか

この度、花伝社より 『冤罪はいつまでつづくのか』を出版しました。 佐藤さん、田村さんのご協力で、 なかなかの体裁。中身は、とても良いと自負しております。

 兄からの絵手紙

悠久山の兄から、絵手紙来る。 いつもながら、その感性を楽しませてもらっている。 私の、今回の『冤罪はいつまでつづくのか』の記念。 感謝。

 土屋公献さん。追悼

酒鬼薔薇聖斗(神戸児童殺傷事件)以来、親しくご指導頂いた、 土屋先生が逝去された。 もう、銀座で一緒にカラオケもできないし、 聴いても、まか不思議、美声も拝聴できない。 ! ! ! ひたすら『弁護士魂』を受け継ぐのみ。 憲法21条集会侵害訴訟にお…

今年のゼミ合宿

9月に箱根のセミナーで合宿。 今年も楽しい。 バレーボールの準優勝の軍資金があり お酒がたくさん。 楽しかったでしょ。 帰りは、ロマンスカー。 富士山が雲の間からちらり顔を出しました。