死刑廃止の根源

EU諸国が死刑廃止を決断した根源的な背景を尋ねている。

2冊の書籍を覗いて見た。

1)『絞首刑』アーサー・ケストラー著(西村克彦訳)
  (青林書院、1959)
 序文より、
 「断頭台というのは、単に人殺しの機械というだけのものではなく、また、人類を道徳的破滅に陥しいれるところも、人間に固有の(残忍な)傾向の、もっとも古くからある、もっとも不潔なシンボルだからである。」

2)『拷問の歴史』川端博監修(河出書房新社、1997)
  異端に対する教会による死刑と拷問
 その尋常でない責め苦と刑罰は、人間の癌細胞を形成する遺伝子となってきた。

  いまが、その癌細胞を根絶するとき。