2011-01-01から1年間の記事一覧

矢沢宰とふるさと(3)

宰の詩に 風 が あなたのふるさとの風が 橋にこしかけて あなたのくる日を待っている いま、宰が少年期に過ごした橋を考えてみた。 幾つかの橋が考えられる。 まず、家から、宮の原に行く途中にある小さな橋 農業用水のための川に架かっていた コンクリート…

矢沢宰とふるさと(2)

矢沢宰は、新潟県見附市河野町で生まれた。 この町は、栃尾市と見附市の境に近い上北谷にある小さな町 高台にあるので、洪水の心配が無い。 町内には、用水が流れており、神社の下から川に沿って家が並ぶ。 宰の家は、町内の一番川上にあった。 当時は、水が…

検察官は、何をする事が使命か

前川事件 再審開始決定と検察官の異議 今、改めて問いたい。 検察官の使命とはなんぞや。 再審で真実を明らかにすることは、国民の求めるところであり 検察官は、明らかに、それを阻害している。 「真相 福井新聞 再審」朝日新聞(2011.12.1)は、 …

滅びの花、菊

12月23日、天皇誕生日 昨日の新聞記事で思い出したことがある (朝日、2011.12.21)。 金正日総書記の死亡で中朝国境では、 飛ぶように菊が売れているというのだ。 大学のある雑文、たぶん「中華人民共和国の法廷の徽章について」(専修大学法…

袴田事件、DNA再鑑定書を読み始める(1)

袴田事件 検察官の依頼した鑑定人の鑑定書を読み始める。 第1印象と疑問。 違和感を禁じ得ない。 この鑑定書には、基礎(検査)データが全く添付されていない。 結論だけがもっともらしく書いてあって、データがないので、 第三者による再検証ができない。 …

矢沢宰とふるさと(1)

北国からの雪の便りに俄に思い出して、 本箱からしばらく読まなかった本を取り出した。 『光る砂漠』− 第一に死が − この著者、矢沢宰は、私の親戚の一人。 宰の家族も知っていた。 おじいさんも懐かしい。 やさしくて、気の利く人であった。 お母さんも頭脳…

 中山武敏弁護士からのメール

毎日新聞2011年4月18日の記事より 『今、平和を語る』で取り上げられた。 そして、中山弁護士が原告弁護団長を務める東京大空襲訴訟での 意見陳述がメールで送信されてきた。 是非、一人でも多くの人に紹介したいと思う。 平成22年(ネ)第622号 損害賠…

証拠176点の開示勧告

2011.11.19 「袴田事件」の再審を求める市民集会に出席した。 証拠開示が、テーマの一つであった。 木谷教授のお話の中に、西尾決定を取り消した最高裁34年決定、そして10年後の最高裁44年4月25日決定があり、証拠開示の要件が厳格すぎたとのお話がった。そ…

土屋公献弁護士の墓参り

小春日和。 野火止にある平林寺に行く。 総門から、紅葉を求めて多くの観光客 カメラを抱えた人が多い。 山門、仏殿、中門の色とりどりが見事。 クヌギ林を超えて、常緑樹の途を経て霊園に。 この前と、同じ、イケメンのお迎え。 前日、お嬢様によりきれいに…

米軍属の公務中の犯罪に対する裁判権

過日、この問題について、ブログで書いた。 新聞報道によれば、裁判権を有する米国側に、日本政府が日米地位協定で認められている「裁判権放棄の法規の要請」を一度もしていないというのである。何という不手際であろうか。 現在、外務省や法務省が米国側と…

隠されていた供述テープ(袴田事件)

袴田巌は、無実である。 12月22日には、DNA型鑑定結果が出て,そのことが証明されることを確信している。 そいて、11月19日、日本橋公会堂で開催された「冤罪袴田事件の再審を求める市民集会」の参加者から衝撃的なニュースを聞いた。11月17…

無実のゴビンダさん

恐ろしい司法が跋扈している国であるとつくづく思う。 1審の無罪判決が控訴審で逆転有罪。 被疑者に有利な証拠は隠される! 1997年に遡る。この事件の根本的な問題点は、ゴビンダさんに有利な鈴木廣一作成の鑑定書が検察により隠されていたというのだ。…

 遅ればせながら、憲法21条訴訟、森井眞氏の尋問から

戦争を体験し、特高に監視され、3人の良き友を失い、自由を剥奪された 森井眞、元明治学院大学学長の尋問が行われた。 満席の傍聴席から拍手がでて、裁判官もそれを阻止しない、含蓄のある内容であった。次は、公安警察側に対する証人尋問、多数の傍聴を期…

福島に雪と虹を見た

仙台に仕事に行く途中 山々が冠雪し始めていた。 遠くに富士、男体山、 そして、磐梯山 ああ、虹が 希望の虹となれ。蔵王は、人工スキーの用意。 冠雪は、まだかな。

 9条連フェスタの参加して

2011.11,5 総評会館 狭い、空間で、フェスタが開催された。 私は、樋口陽一の話に傾注できた。 大学院生の頃、先生の下で、もっと勉強すべきであった。 猛省。比較憲法もを。 しかし、先生が、昔になした運動を若々しく甦らされているのを みて、聞…

宮沢賢治にあってきた

2011.10.16 宮沢賢治と,会ってきた。 彼は、飛ぶために風を待っていた。 いざ、

 『真相究明書』(古川泰龍著、矢澤磤治解説)

『真相究明書』(福岡事件) 刊行できました。 東日本地震前から事務所に泊まり込み。 ようやく、着地しました。 すぐに、気に付くのは校正ミス 古川泰龍氏に喜んでもらえたでしょうか。 もし、ご存命であれば、本物のビールで ! 注文、ご希望の方は、 おお…

福岡事件『真相究明書』の刊行

東日本大震災の直前から作業を進めていた 福岡事件の『真相究明書』の復刻ができる見込みがついた。 花伝社から、OKをいただいいた。 大部のものになりそうで、出版費用の支弁は、一冊でも本を買っていただくこと。 後日、計画がより具体化したら皆様方に…

DNA再鑑定決定

今年の7月1日、袴田事件では、第9回三者協議で「5点の衣類」のDNA再鑑定実施が内定しており、8月25日に、正式な決定をみた、袴田ひで子さんに架電したらほころぶ顔が見えるような声であった。冤罪を雪ぐ方向に、事態はすこぶる好転した。ズボンが鑑定対…

RSD/CPRS の診断と因果関係の肯定

この3年近く抱えている、医療過誤訴訟の一つは、 RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)またはCRPS(複合性局所疼痛症候群)の認定に係る事件。 日に日に悪化をたどる病状。 注射と結果間の因果関係の立証に苦慮してきた。 最終準備書面作成段階 因果関係…

 福岡事件:再審運動50周年キャンペーン(専修大学:今村法律研究室)

6月19日、専修大学今村法律研究会では、 シュバイツ−寺との主催で、キャンペーン活動をした。 そのときの, スナップ写真です。 当職は、『真相究明書』(赤表紙)を古川さんに差し上げました。

6.5 怒りの大集会(3):三条地震

原発事故の関連で、「貞観」地震が軽視されていたという。 実は、柏崎・刈羽原発では、三条地震が軽視されていたのだ。 時は,文政11年(1828年)11月12日 大場南北『良寛つれづれ』(1975、中山書房)76頁。 http://ja.wikipedia.org/wiki/…

6・5 怒りの大集会(2):公安警察のお出迎え

10.13集団国賠訴訟 この集会では、公安警察が、会場周辺にたむろする 今年は、練馬駅の構内にも登場した。 何枚か、ご紹介します。

6・5怒りの大集会(1) 

すべての原発を止めよう ! をスローガンに、集会が開催された。 練馬文化センター大ホール 池田龍男さんや森井眞さんの挨拶 古川路明さんの講演など 原子物理学と放射能について学習した。 福島原発事故が人災であることを確信した。 今こそ,脱原発を

裁判員裁判で無罪になっても,高裁で無罪破棄 !

私は、2007年7月20日、WESTLAW JAPAN のコラムで、 以下のように述べた。 「7月11日の朝日新聞の『一審の判断「尊重を」』と題する記事を読み驚愕した。ことは5月に導入された裁判員制度に係わる。裁判員が加わって導いた結論を裁判官だけで審理す…

冤罪「福岡事件」、真相究明キャンペーン、専修大学今村法律研究室

福岡事件の真相究明キャンペーン、 専修大学今村法律研究室共催 専修大学にて 2011年6月19日(日) 冤罪「福岡事件」開催のお知らせ 真相究明キャンペーン 日 時:2011年6月19日(日曜日) 開場 12:00 福岡事件に関するパネル等の展示 開会 13…

良寛調を詠む

新幹線の往復の途中 ビールを断念して、 吉野秀雄『良寛和尚の人と歌』(彌生書房)をよむ。 前半の講話は、あっと言う間に 後半の「良寛歌私解」は、途中まで。 なるほど ! なるほど ! と想いながら。 事務所に戻ると、須佐晋長『良寛の歌』(第1書房、…

 津波により壊滅された町を尋ねる

裁判所での職務終了後 大学院時代に、訪れたことのある町を尋ねた。 名取、亘理、岩沼、山元などの町 壊滅した町が 相当に片付けられたと聞く それでも、津波の実況を見た時の恐怖は 下からでは、全く、想像できない。 例年であれば、赤貝もうまかったし、 …

ヒメサユリと嵐渓荘の思い出

5月24日,仙台地裁に行く途中 『トランヴェール』(2001 MAY)をながめる。 夏子の酒、島崎、小島谷については、別の機会に。 兄、栄蔵が生存中に、兄弟姉妹で行った、高城のヒメサユリと 嵐渓荘、そして、八木鼻が載っていた。 母のふるさとが下田村(旧…

冤罪の道具:供述不能

新銀行東京(「不正融資は氷山の一角だ」)の詐欺事件関係で、 上告人の冤罪を論ずる上告趣意書を、ようやく書き上げた。 しかし、またもや、わが国に司法の不条理を実感した。 保釈された後逃亡した、分離公判前の相被告人の検察官調書は,刑訴法第321条…