2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

集会妨害国賠訴訟への所信

10.13集会妨害国賠訴訟に向けての所信 おおとり総合法律事務所 弁護団長 矢澤磤治 一言、この訴訟の果たすべき役割についてお話しいたします。私は専修大学の今村法律研究室の室長をいたしております。今村とは今村力三郎であり、今村は、明治から大正…

裁判員制度は、違憲

裁判員制度は。違憲です。 裁判員制度の施行が間もなくに迫った。 この制度を巡っては、様々な議論がなされ、 弁護士会の会長選挙でも、それが争点となっている。 私は、裁判員制度に反対である。NHKのニュースジャーナルでもお話ししたように慎重派ではなく…

猫族と犬族

今日で、法科大学院の授業も終わり、ちょっと一息。 ある新聞記事で、猫の目線の話があったので、一言。 実は、人には、犬族と猫族があるそうな。 人に懐く犬派と家に懐く猫派。 私の家には、子供の頃から、必ず猫がいた。 そんな次第で、私はどちらかと言え…

泡瀬干潟の危機

テレビで放映された泡瀬干潟へのヘドロの排出を見た。 環境の破壊を許すまじ。 即刻、へどろの排出の中止を ! 守る会のホームページの内容を貼り付けた。 著作権の侵害ではありましょうが。 「サンゴの海が土砂により生き埋めになります!! 新港地区FTZ・…

「法の支配」への回帰

オバマ新大統領の就任の記事とともに 「「法の支配」回帰を象徴」の記事を読む(朝日新聞2009年1月21日朝刊)1975年共和党G.フォード大統領により最高裁入り。 前回の大統領選出時、フロリダ州での開票混乱でブッシュ氏の勝利を認定する最高裁…

北島亭

友人夫妻と「北島亭(L’ile de nord)」で食事。 シェフとは、ストラスブールでの 32年前からのつき合いで、おかげさまで、ワインもフランス料理も食する習慣が身に付いた。 おいしさがわかる。 香りも、盛りつけの美しさも、すべての感性を教えてもらえる。 …

「姨捨」を読む

1月17日、高田馬場駅BIG BOXの古本市 井上靖の短編集『姨捨』(昭和31年)などを購入。 久しぶりに、井上靖の書物に目をとおした。 「姨捨(をばすて)」は、木下恵介監督の映画でも知られていたが、棄老伝説にかかるこの短編を読むのは初めて。長野…

明科事件と警察官吏功労記章制度

『世界』2009年2月号を読む。 「泡瀬干潟埋め立て差止判決の意義」やら「「沖縄ノート」訴訟と表現の自由」など評論したい論考が多々あったが、今回は、「大逆事件」(田中信尚)(荻野富士夫)。 大逆事件の発端とされた明科事件の地、明科公民館には…

後藤昌次郎弁護士と飲む

新春、晴れやかな場所で、後藤弁護士と再開。しばらくぶりに、居酒屋で飲んだ。 間もなく85歳の誕生日。「理」と「事実」を大切にし、「自然」を醸し出す必要性を説かれていた。 後藤弁護士といえば、冤罪。 しかし、草笛も魅力的。 最近は、聞く機会はな…

大逆事件と特別高等警察(特高)

大逆事件に関連して、特別高等警察(特高)の歴史を尋ねた。 この警察の忌まわしい思想弾圧の極みである仕組みは、大逆事件を契機に設けられた。大原研の貴重な情報に感謝。http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp特高警察 特高の歴史は、鮮血にまみれた人権蹂躙…

ル・コルビュジエ(Le Corbusier)のロンシャン教会

過日、民放でフランスのロンシャン(Ronchamp)にある教会を巡る番組を見る機会があった。ル・コルビュジエの設計した礼拝堂(Notre Dame du Haut)である。 http://www.fondationlecorbusier.asso.fr/ パリに住む友人の奥様のふる里にある教会。 鉱…

カムイ伝に再会

田中優子著『カムイ伝講義』に触れ、白土三平の『カムイ伝』(小学館)21巻に再会した。格差社会が問題視されている今、私は、江戸時代の支配と裁判と刑罰の世界に注視して、読み続けた。 容赦のない苛斂誅求に耐える百姓、怒りの一揆で立ち上がる百姓 こ…

大逆事件の訴訟記録と今村力三郎の懲戒事件

今村力三郎懲戒事件 専修大学・今村法律研究室長 おおとり総合法律事務所 弁護士 矢澤磤治(やざわ しょうじ) 今村懲戒事件にかかる、被告人今村力三郎の第四回尋問調書を紹介する。この調書には、弁護士今村力三郎が訴訟事件に対応する弁護士としての姿勢…