「法の支配」への回帰

 オバマ新大統領の就任の記事とともに
「「法の支配」回帰を象徴」の記事を読む(朝日新聞2009年1月21日朝刊)

1975年共和党G.フォード大統領により最高裁入り。
前回の大統領選出時、フロリダ州での開票混乱でブッシュ氏の勝利を認定する最高裁判決で、John Paul Stevens判事は厳しい反対意見を書いた、という。
 「この大統領選挙の勝者は永遠に分からないかも知れないが、敗者ははっきりしている。この国での『法の支配』の公正な守護者としての裁判所に対する信頼だ。」
 
 大統領となったブッシュは、生物兵器の存在を口実に、イラクに侵攻した。そして、テロとの闘いを口実に、キューバグアンタナモ米軍基地に刑務所をつくった。非道の限りを尽くした。

 大統領の交代とともに、惨劇は終わるのだろうか。
タイ教授の指摘は、わが国の最高裁判事にも是非読んで欲しい。
 「最高裁判事の中で、オバマ政権に期待される『変革』を最も体現しているのは、実は最高齢のスティーブンス氏だ」

 わが国でも、憲法が踏みにじられている。
 法の番人がいて、憲法を遵守し、法の支配を回復することが
わが国でも最大の改革であるといわなければならない。

 そして、私たちの基本的人権の侵害に対する訴訟が始まる。

                         Shoji Yazawa

http://en.wikipedia.org/wiki/John_Paul_Stevens
http://www.ontheissues.org/John_Paul_Stevens.htm
http://www.law.cornell.edu/supct/justices/stevens.bio.html
http://www.law.cornell.edu/supct/html/00-949.ZD.html