フィリップ・ブルサール
 ダニエル・ラン
 今枝由郎訳
 『とらわれのチベットの少女』
  ((株)トランスビュー、2002年)を読む
 

  
 
  抑圧されるチベタン
  ガワン・サンドラがダプチにいた。

 思い出したことがある。Lhassaを訪問したときに
 鳥葬に関心があったので、天葬台にいってみようと考えた。
 多分、奇底路のあるところで、ある人に路を尋ねたら
 「命の保証がないから行ってはいけない」といわれた。
 鳥葬台の手前に、
 ガワン・サンドラが囚われた監獄があったのだ。
 当時、全く、知らなかった。



 大昭寺での想い出は、若い僧侶だ。
 ヂュカンを拝観していたら、僧侶から
 「日本人だね」といわれ、そうだと答えたら
 他の人が入れないところを案内してくれた。
 この時、民族問題を察知した。
 
 

   『地球の歩き方』から

 そう、アニ・ツァングン(尼寺)も訪問した。
 分かりづらい路地にあった。
 とてもとても、立派な寺でなかった。
 若い尼僧と話をして、欲しいものは何か聞いたら
 洗濯機といっていた。
 今、尋ねたら、何が欲しいと言うだろうか。

  ダライラマの帰国
  チベットの独立

 セラ寺も、デプン寺も廻った。
 デプン寺は歩いたから、遠かった。
 山道も、曲折。
 しかし、大僧院だった。
 今の時代のようにデヂカメとPCがあれば
 数万枚の写真も撮れ、楽しめた。
 
 セラ寺では、寂びのような雰囲気を感じた。
 他の寺と異質な気配があった。
 高校時代、学内の講演会に多田等観がきたことを思い出した。
 河口慧海もここで学んだのか、などと思いながら
 木陰で座り込んだ。
 
 ピエール=アントワーヌ・ドネ
 『チベット 受難と希望』(岩波現代文庫
 チベット(有雪国)は、既に、死んだのかもしれない。
 シニザシオン(中国化)の結果として
 ひたすらガリガリ猛者が支配



 ダラムサラについては、
 http://www.tibethouse.jp/travel/dharamsala/about.html

 グツァにおける人権問題
 http://www.tibethouse.jp/human_rights/human02.html

 ダプチ
 http://www.tibethouse.jp/news_release/2002/020614_drapchi.html


 加藤幹敏『鳥葬の里』(リヨンブックス、1983)