矢澤栄蔵からの贈り物

 
 永眠した矢澤栄蔵の書籍の一部が届いた。
 これから、リストを作成しようと思う。
 しかし、市販されており、入手容易なものは、以後、略儀に記載するにとどめる。

矢澤栄蔵の残したもの
 
気を取り直して、書籍を整理することにした。

【書籍】
自分も購入した、今でも入手の容易なものから整理し始めた。
整理が済むごとに年代順に整序しようと思う。
(昨夜、30分、この作業をしたはずであるが、登録を失念した)
Try again !


【小島寅雄関係】

1,小島寅雄『振りむけば良寛』(春秋社、1998年)
  :何一つ理解していない。何度でも読むつもり。


2.小島寅雄『いろはにほへと』(求流堂、1988年)
  :凡人の自分は、兄とは違い何一つできない。
  絵心も、歌心もない。創るという能力がない、ことがわかった

3.小島寅雄『しぐれゆく』(小島寅雄画文集)
  (日賀出版社、1996年)
  :蕪村、しぐれゆく、死の意識
  何一つ、感じていない自分だった。
  平成21年3月、兄は自分の癌を私に説明し、意見を求めた。

4.小島寅雄『遙かなる良寛』(考古堂、2000年)
  :仏に向かない自分にわかるものがあるとすれば、それは「死」
  ここまでで、1時間かかった。
  上出来。

5.小島寅雄『赤とんぼ』(水書房、1991年)
  :.随筆集、絵あり。
   時々、画家の随筆を読むことがある。
   自分にはない、たくさんのことが著されているからだ。
   小出楢重中川一政もいいですね。
 
6.小島寅雄『良寛幻想』(求龍堂、1998年)
  詩画集 良寛をさがす私のこころの旅
  :珍しく、蒲原平野の風景が
  良寛と貞心尼の相聞歌を暖かくしていないか。


7.小島寅雄『折り折りのことば』(春陽堂、平成14年)
 :少しずつ。色のない絵の方が、形のないものの方が  
  想像力をかきたて、諦念を呼び覚まして来ているように
  感じてなりません。
  勿論、私は、『路地ぐらし』をよんであおりません。

8.小島寅雄『花と野仏』(求龍堂、1993年)
 :小島さん、傘寿
  兄も、野仏を観るために
  日参していたようです。
  時空を超えて、立っておられる仏に、今度話しかけてみたいと思い  ます。
  亡くなった兄共々に。

9.絵本シリーズ
  小島寅雄 『野のほとけ』(平成七年、春陽堂書店
 :遊古洞のラヴェルあり。
  鎌倉で遊んで、購入した。
栄蔵の書き込みあり。


10.
  小島寅雄 『私のほとけ』(平成八年、春陽洞書店) 
  付箋が頁の一コマを紹介。
  栄蔵が、感じたものとは何だろうか。


11.絵本シリーズ 
  小島寅雄 『風のほとけ』(平成七年、春陽堂書店
  :人は、「死ぬために,生きている」か。
   野の仏に教わったという。

12.小島寅雄『野の地蔵』(朝日新聞社、1990年)
  :仏の写真があるのは、珍しい。
   湯川晃敏の写真付き
   
   野仏を観ていたら,見慣れたものを目にした。
   北鎌倉東慶寺のそれ。
   私の先生の中川善之助の墓所に行く手前におわす。  
   カラーを捜して、添付する。

13.小島寅雄『わたしの良寛さま』(平成九年、中央公論出版)
   (二号庵老春抄)
  :『残燈』
    「死も生も一なりという古の聖の言葉ただに虚しく」

14.小島寅雄『わたしの良寛さま』(平成九年、中央公論出版)
   (二号庵老春抄)
    限定版
 
15.小島寅雄『八十八の遺言状』(2002.8.8、水書房)
  :この書の150頁から
   「母の四十七回忌のときに詠んだ山頭火の句が、一草庵の庭に立    っているのがまず八十八の眼に入った。」
    この頁に新聞の切り抜きがある。 
    「死は生を後押しするもの」(朝日、2009.9.3)
    
     野仏は
     みちのべに立ち行くひとに手をあわせながら
     朽ちはててゆく
     
    この年の、10.30に小島氏の訃報が掲載された。

16.小島寅雄『木もれ陽のうた』(考古堂、1995)
  :兄の好んだうたはどれだろうか
   かなしきことも
   うきことも
   如来のこころなり

17.小島寅雄『良寛と七十年』(考古堂、2001)
  小島寅雄歌集
 
  良寛と七十年のわが家に
  色即是空の白い花咲く

18.小島寅雄『大愚』(平成13年、春陽堂
   − 仏に向かう心−
  :当然、兄も詠んだ 
   法然上人の一枚起請文の写しから始まる書。
   師からの賛偈
   「良也如愚道転、 
 
19.小島寅雄『ひふみよいむな』(かまくら春秋社、昭和54年)
  :見慣れた、小島氏の署名がある
   兄の収集した遺品には手毬があった
   確か、三条市には、
   放鞠の詩碑があると聞いたことがある。

20.小島寅雄『あるがままに』(三心堂出版社、1999)
  :生き方の絵本
   

21.小島寅雄『続 あるがままに』(三心堂出版社、1999)
  :絵がカラー
   書の中に、パンフが入っていた。
   「春日野 − 會津八一杉本健吉
    會津八一記念館の特別特別展 

22.小島寅雄『やさしいお経の話』(文藝春秋、平成14年)
  :新書