『貧道 豊かなり』をよむ

 坂本龍彦の『貧道豊かなり』(1994)を手にした。
 北川省一の生き様が、克明に書かれていた。
 
 そして、北川の『越後・柏崎・風土記』(1981)から
 第一章「生田万の墓のあった砂丘のかげの隠亡屋長屋で」を読み、写真を見た。

 この時代の浜の人々に暮らしと、
 北川の原体験の一部を知ることになる。

 そして、良寛の時代の人々の生き様を考えて見た。
 北川の少年時代でも、芸者っ子に売られる幼友達もいたのだ。
 
 読みながら、ズーと、使っていない越後弁に、ふと、故郷と両親のことを想い出した。
  来週には、長岡に行く。