天地(良寛書)

 3月13日の朝日新聞
 be evening
 
 

 「天地」だ。
  根津美術館
天地二大字 てんちにだいじ
良寛(りょうかん)筆
江戸時代 19世紀
紙本墨書 1幅
縦133.5cm 横51.0cm
秋山順一氏寄贈

  なかなか、遺墨集でも見ない文字である。
  記事にも記載されているとおり、
  この書は、文字と言うよりも絵画だ。

  墨蹟大観を開いてみる。
  新聞に掲載されたものに加えて
 
  
 
   が掲載されている。
 大分イメージが、違う。

   南青山を訪れて,実物を見たいものである。

良寛(1758〜1831)は、越後出雲(いずも)崎(ざき)の神官と名主を兼ねる旧家の出身。青年期に出家して諸国を行脚(あんぎゃ)した後に帰郷して、国上山(くがみやま)の五合庵(ごごうあん)や乙子(おとご)神社(じんじゃ)境内の草庵で過ごした。晩年は百姓代木村家の庇護のもとで和歌を詠み、書作を行って脱俗的な生活を送った。この天地二大字は、良寛の少字数を揮毫した作品の中でも優れたもののひとつで、広くとった余白に「天地」の二文字が呼応してみごとな調和をみせる。清純な境地と気品の高さ、さらに枯淡な味わいもある魅力あふれる遺墨である。当館に所蔵するやや小ぶりの「小天地」に対して、この1幅を「大天地」とよびならわしている。

   www.nezu-muse.or.jp